民泊事業からの撤退・廃業を決めたとき、意外と後回しにされがちなのがスマートロックの扱いです。レンタル契約の解約手続きや、工事を伴うタイプの原状回復、物件を売却する場合の設備の引き継ぎなど、確認しておくべき項目は複数あります。本記事では、民泊をやめる際にスマートロックをどう整理すればよいか、実務目線で解説します。
当サイトでは、民泊におけるスマートロック導入の全体的な仕組みやシステム連携、建物タイプに合わせた詳しい選び方をまとめているページもございます。気になる方はぜひチェックしてみてください。
スマートロックの扱いは、大きく分けて次の3パターンのいずれかになります。
どのパターンに該当するかによって、以降に確認すべき項目(契約解約・原状回復・引き継ぎ)が変わってきます。まずは自分の契約形態(レンタルか購入か)と、物件自体をどうするか(賃貸継続・売却・更地化等)を整理するところから始めましょう。
レンタル・サブスク契約でスマートロックを導入している場合、解約にあたっては契約書の以下の条項を確認しておくことをおすすめします。
違約金の有無や金額は契約内容によって大きく異なるため、本記事では具体的な相場を断定することは避けますが、「最低利用期間」と「途中解約条項」の2点は、契約時に交わした書面を必ず確認したうえで解約の申し出を行うことが重要です。口頭でのやり取りだけで進めてしまうと、後から違約金を請求されて認識の齟齬が生じるケースもあるため、解約の意思表示は書面・メール等、記録が残る方法で行うことをおすすめします。
クラウド管理アカウントの権限整理は見落とされがちですが、解約後も管理者権限が残ったままになっていると、情報管理上好ましくありません。複数物件を運営していた場合の権限管理の考え方については、以下のページもあわせてご覧ください。
スマートロックの設置方法は製品によって異なり、原状回復の要否もこれに応じて変わります。
賃貸物件で民泊を運営していた場合は特に、導入時に貸主・管理会社とどこまで原状回復を行う約束になっていたかを、賃貸借契約書や導入時のやり取りで再確認することが欠かせません。シリンダー交換タイプ・穴あけタイプそれぞれの工法については、以下のページで詳しく解説しています。
物件そのものを売却する場合は、スマートロックを含めた設備をどう扱うかを売買契約の中で明確にしておく必要があります。
「何を譲渡対象とし、何を譲渡対象外とするか」は、設備ごとに一つずつ明確にしておくことが、引き継ぎ後のトラブルを防ぐ基本です。保険契約の解約・見直しも、設備の整理とあわせて確認しておきたい項目のひとつです。鍵トラブルと保険の関係については、以下のページで詳しく解説しています。
なお、導入時に自治体の補助金を利用していた場合、廃業・用途変更にともなう返還義務の有無は補助金の制度・交付元によって異なります。該当する可能性がある場合は、補助金の交付元である自治体に個別に確認することをおすすめします。補助金制度の概要については、以下のページもあわせてご覧ください。
民泊をやめる際のスマートロックの整理は、レンタル契約か購入かという契約形態、そして物件を今後どう使うか(賃貸継続・売却等)によって進め方が変わります。契約書の解約条項と原状回復の範囲を確認し、物件を売却する場合はクラウド管理アカウントの権限整理まで含めて、設備ごとに引き継ぎの要否を明確にしておきましょう。なお、住宅宿泊事業そのものの廃業届出については、本記事では扱っていないため、所管の自治体窓口・国土交通省の案内をご確認ください。スマートロック導入全体の仕組みや製品選びについては、こちらの「民泊向けスマートロック・鍵管理システムのメリットと失敗しない導入方法」もあわせてご参照ください。



※上記はすべて税込記載です。
※0 2022年~2024年の3年連続で民泊・簡易宿所売上 シェアNo.1。参照元:LINKEY Plus公式HP(https://www.linkey-lock.com/minpaku/)
※1 参照元:Akerun 公式HP(https://akerun.com/entry_and_exit/)
※2 賃貸不動産業界の契約先管理戸数No.1。参照元:OPELO 公式HP(https://opelo.jp/)、(株)全国賃貸住宅新聞社「2023年賃貸住宅管理戸数ランキング」をもとに OPELO が調査
※3 オプションとなります。