空き巣の侵入で多い手口の一つが「ピッキング」です。従来の鍵よりも防犯性を高めたいなら、物理的な鍵穴のないスマートロックがおすすめです。本記事では、スマートロックがピッキング対策に有効な理由と、導入前に知っておきたい注意点を解説します。
ピッキングとは、鍵穴に専用の器具を差し込み、内部を操作して鍵が回った時と同じ状態を作り出すことで、正規の鍵を使わずに解錠する手口です。犯行にかかる時間は鍵の種類などによって変わりますが、早いものだとほんの数秒で解錠できます。
かつて空き巣の主流だったこの手口も、対策済みの鍵やスマートロックの普及で減少傾向にあります。しかし、古いタイプの鍵を使い続けている住宅は、依然として狙われるリスクがあるため注意が必要です。
ピッキングは鍵穴を不正に操作して解錠する手口です。しかし、スマートロックには物理的な鍵穴が存在しないため、ピッキングによる侵入は不可能です。
侵入に時間がかかると判断した家を避ける傾向がある空き巣にとって、スマートロックが設置された住宅はターゲットになりにくいと言えるでしょう。
スマートロックの中には、オートロックに対応しているタイプがあります。空き巣被害に遭わないためにはピッキング対策が重要ではありますが、ピッキングによる被害よりも、無施錠が原因で侵入されるケースの方が多いのです(※)。
気をつけていてもうっかり鍵をかけ忘れてしまうこともあります。オートロックに対応しているスマートロックを選択すれば鍵のかけ忘れを防ぎやすくなります。
※参照元:警視庁住まいる防犯110番(https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/theme_a/a_d_1.html)
スマートロックには、不正な解錠があった場合に通知が受けられるタイプや解錠履歴が記録されるタイプなどがあります。気づかないうちに繰り返し侵入されるといったトラブルを防ぎやすくなります。
コンセントからの電力供給で動くタイプではなく、電池で駆動する製品の場合は電池切れにならないように注意しましょう。多くの製品は、電池残量が少なくなるとアプリ通知や本体のランプで知らせてくれます。通知を見逃さず、早めに電池を交換しましょう。
特にスマートロックを使い始めたばかりの方に多いのが、スマートキー(スマホなど)を室内に置き忘れて自動ロックが作動し、締め出されるトラブルです。ゴミ出しや洗濯物を干す際に締め出されてしまったというケースも報告されています。事前に予備キーの用意などをしておきましょう。
スマートロックはすべてのドアに取り付けられるものではありません。扉の厚みや材質などによっては非対応のケースがあります。購入前に取り付け予定のドアに対応しているか確認しておきましょう。
物理的な鍵穴をなくすスマートロックは、ピッキング対策に効果を発揮します。さらに、オートロック機能が「鍵のかけ忘れ」という侵入リスクを防いでくれるため、セキュリティの向上は間違いありません。電池切れや締め出しといった注意点と対策をしっかり把握した上で、導入を検討してみてください。
※上記はすべて税込記載です。
※1 参照元:Akerun 公式HP(https://akerun.com/entry_and_exit/)
※2 賃貸不動産業界の契約先管理戸数No.1。参照元:OPELO 公式HP(https://opelo.jp/)、(株)全国賃貸住宅新聞社「2023年賃貸住宅管理戸数ランキング」をもとに OPELO が調査
※3 オプションとなります。