スマートロックは利便性や一定の防犯機能を理由に、多くの方が利用しています。ですが、故障してしまうリスクが完全にないわけではなく、特に屋外設置の場合は天候や気温の影響を心配している方もいるでしょう。ここでは、スマートロックが故障する原因と、予防策について解説します。
夏場に直射日光が長時間あたる場所で使用する場合、スマートロックの内部が非常に高温になることもあるので注意しましょう。基板や電池、その他の部品が劣化することもあります。特に、動作不良の主な原因となるのが電池の発熱や液漏れです。スマートロック本体やドアが金属製や黒色など熱を吸収しやすい素材の場合は、不具合が発生する可能性が高くなることがあります。
冬は外気と室内の気温差が発生しやすく、結露の影響で故障してしまうことがあります。また、多くのスマートロックは電池で動作していますが、低温になると電池の性能が下がり、BluetoothやWi-Fiなどの通信が不安定になる点に注意が必要です。その結果、鍵の開閉が正常に動作しないケースも見受けられます。
紫外線を浴びたスマートロックは、外装だけではなくセンサーも劣化する可能性があるのですが、劣化したセンサーは感度が落ちて反応しにくくなることがあります。ただ、設置場所によっては紫外線を十分に遮断することが難しい場合もあるでしょう。長期間紫外線を浴びる位置にある場合は劣化が早まります。
スマートロックは屋外で使われることが多いため、防水仕様の製品がほとんどです。しかし、雨風が強い日や雪が吹き付ける状況では、防水機能だけでは十分でない場合があり、水分が内部に入り込んで電子部品がショートする不具合が発生することがあります。
可能であれば、直射日光が当たらない場所にスマートロックを設置するのが理想です。もし難しい場合は、日除けシートやのれんを使って日差しを遮るとよいでしょう。直射日光を防ぐことで、故障リスクの軽減が見込まれます。
寒さが厳しい地域の場合は、低温環境に対応した製品を選ぶことが推奨されます。また、冬場は電池の消耗が早まりやすいため、定期的に交換しておくと安心です。
高温対策としては、先ほど紹介した日除けシートやのれんを使う方法があります。紫外線だけを防ぎたい場合は、UVカットカバーを利用するのも効果的です。ただし、「カバーを取り付けたことで内部が高温になっていないか」を定期的に確認しましょう。
雪や雨が吹き込んでスマートロックに触れる場合は、庇(ひさし)を設けたり、カバーを付けたりすると効果的です。また、製品ごとに防水性能は異なるため、できるだけ高い防水性能を持つ製品を選ぶことをおすすめします。屋内用として設計されたスマートロックは防水機能がない場合もあるので、購入時には注意が必要です。
なお、このサイトでは、導入する施設に合わせて、おすすめのスマートロックメーカーを厳選して紹介しています。併せて参考にしてください。
スマートロックは利便性や機能面において注目されていますが、精密機器であるため気温や天候の影響を受けて故障に至ることもあります。どのような理由で故障が起こるのかを理解した上で、事前に対策を取ることが重要です。
※上記はすべて税込記載です。
※1 参照元:Akerun 公式HP(https://akerun.com/entry_and_exit/)
※2 賃貸不動産業界の契約先管理戸数No.1。参照元:OPELO 公式HP(https://opelo.jp/)、(株)全国賃貸住宅新聞社「2023年賃貸住宅管理戸数ランキング」をもとに OPELO が調査
※3 オプションとなります。